⚠️※注意※
本記事では、劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』のストーリー展開に触れています。
これから映画を観る予定の方は、鑑賞後に読んでいただくのをおすすめします。
はじめに
劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』の公開からしばらく経ちましたが、皆さんはご覧になりましたか?
長野県警と小五郎のおっちゃんが活躍する感動作でしたね。
映画は長野県がメインの舞台でしたが、今回は街歩きも含め、少しだけ登場した東京都内のスポットを巡ってみました。
映画の記憶と、自分の記憶が重なる聖地巡礼の旅の記録です。
聖地① 日比谷公園
映画冒頭、小五郎のおっちゃんのもとにかかってきた1本の電話。
かけてきたのは、かつて警視庁でともに働いていた旧友・鮫谷浩二。小五郎は彼を「ワニ」と呼んでいました。
鮫谷は、長野県で起きた「八ヶ岳連峰未宝岳雪崩事故」について調べており、長野県警の大和敢助と面識のある小五郎に協力を求めてきたのでした。
再会の場に選ばれたのが、日比谷公園。
有楽町側から実際に歩いてみると、都心の喧騒から緑の静けさへと切り替わる空気の変化が心地よく、映画の緊張感ある導入と絶妙に重なります。
小五郎・コナン・蘭の3人が公園の緑の中へと歩いていくあのシーン。映画では一瞬の描写でしたが、現地に足を運ぶと、まさに「何かが始まりそうな予感」が感じられる場所です(地図のA)。


しかし、鮫谷は小五郎と再会直前に何者かに心臓を撃たれ即死してしまいます。このシーンは何度見ても心臓に悪いですね。
銃撃された場所は、日比谷公園の中の第一花壇になります(地図のB)。


ここから犯人とコナンのチェイスシーンが始まります。公園の藤棚や小道を駆け抜けるスリリングな展開は、序盤から観客の心をしっかり掴んで離しません(地図C付近)。


聖地② 地下鉄霞が関駅(丸の内線)
コナンの追跡も虚しく、犯人を取り逃してしまいます。場所は地下鉄霞が関駅付近で、合同庁舎を見上げるシーンからOPに入っていきます。
この流れ、本当に痺れましたよね。
劇場版『コナン』は毎年、オープニング映像に違ったアレンジが加えられていて、毎回の楽しみのひとつ。
この一瞬のために1年間楽しみにしている、という方も多いのではないでしょうか。もちろん私もそのひとりです。


特にここ数年は、『ハロウィンの花嫁』から音楽担当が菅野祐悟さんに変わったことで、
全体的にスタイリッシュで落ち着いた“大人向け”の雰囲気が増した印象を受けます。
もちろん、それ以前の劇伴もコナンらしさ満点で大好きなのですが、音楽で作品の印象がガラリと変わるのを毎年楽しめるのは劇場版ならではですね。
こうして、小五郎は旧友・鮫谷の死の真相を探るべく、捜査協力を申し出ます。
高木刑事・佐藤刑事とともに、鮫谷が訪れていた長野県へと向かい、物語は本格的に始まっていきます。
そして舞台は、東京から長野へ──
ということで、東京都内での“隻眼の残像”聖地めぐりは、ここで一区切りとなります。
補足 毛利探偵事務所(渋谷)※期間限定
ゴールデンウィーク限定の壁掛け広告として、渋谷に毛利探偵事務所が出現していました。
1階には喫茶ポアロも再現されていて、細部までこだわった作り込みに驚かされます。再現度は非常に高く、まるで本当に「そこにある」かのような臨場感でした。

まとめ
たった数分の登場でも、東京の街角にはしっかりと“物語の痕跡”が残っていました。
実際にその場所を歩いてみると、ただ映画を観るだけでは味わえない、体験としての物語の楽しみ方が見えてきます。
「若い読者のための本とマンガの会(わかどく会)」では、そうした“読んで・感じて・体験する”ことを大切にしています。
今回のような映画をきっかけにした街歩きや、作品を深掘りする読書会企画も今後開催予定です。
コナン好きの方も、映画をきっかけに読書に触れてみたいという方も、ぜひお気軽にご参加ください。
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