📙【報告】第5回私の推しマンガ交換読書会(『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』)

📙私の推しマンガ交換読書会

2025年7月1日(火)、第5回〈私の推しマンガ交換読書会〉を開催しました。

今回は月初に開催したこともあり、人数は少なめでした。そのぶん、それぞれのマンガをじっくり読んだり共有したりする時間が取れて有意義だったと思います。

そして、ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。初参加の方も、常連さんも、会を支えてくださり本当に感謝です。

🔄〈私の推しマンガ交換読書会〉とは?

自分の“好き”が誰かに伝わったときって、やっぱりうれしいですよね。そんな思いを形にしたのがマンガ交換型の読書会です。

この読書会のテーマは「自分の推しマンガを、他の人に実際に読んでもらい、その感想を受け取ること」。

紹介やトーク中心の会とはちがい、「読むことそのもの」と「読み手からの率直な声」を大切にする、楽しい交流の場です。

詳しくはこちらをご覧ください。

🕒当日の流れ

  • 各自1冊の“推しマンガ”を持ち寄り、
  • 10分間じっくり試し読み
  • そのあと 3分間で感想や印象をメモ
  • 読み終えたら、次の人へバトンタッチ!

数ラウンドを繰り返して、さまざまな作品に触れながら、「読んでもらうことのうれしさ」「読んで気づくこと」の両方を味わえる会になりました。

📙登場したマンガ

  • 矢沢あい『天使なんかじゃない』
  • 荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン』
  • 岩本ナオ『マロニエ王国の七人の騎士』

📙主催者が持参したマンガ『ジョジョの奇妙な冒険ストーンオーシャン』

私が今回持参した推しマンガは、荒木飛呂彦の『ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン』です。

教員をしていた3年ほど前、職場でジョジョシリーズが流行っていたのをきっかけに作品に触れるようになりました(最初に観たのは第5部のアニメでした)。そこから他のシリーズも次々と見ていく中で、特に心をつかまれたのがこの第6部です。

もともとは独特な絵柄やセリフ回しに少し抵抗があったのですが、読み進めるうちにそのクセが逆にクセになってしまい、気づけばすっかりハマっていました。

私と同じように、これまで絵に少し抵抗があって読んでこなかったという参加者もいらっしゃったので、そういった方々にこの作品の魅力をお伝えできたのは、とても嬉しいことでした。

あらすじ

物語の舞台は2011年のアメリカ・フロリダ州。主人公は空条徐倫(ジョリーン)。彼女は、第3部の主人公・空条承太郎の娘です。

ある事件に巻き込まれて、無実の罪で「グリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所」に収監されてしまった徐倫。絶望の中で彼女は、父から託された「お守り」をきっかけに、自らの「スタンド能力」に目覚めます。

◆ スタンドとは?
スタンドとは、持ち主の生命エネルギーから発現する「超常的な能力」のこと。それぞれに固有の形と能力があり、スタンド同士の戦いは、頭脳戦・心理戦になることも多く、ジョジョシリーズの大きな魅力のひとつです。
徐倫のスタンド「ストーン・フリー」は、自分の体を糸状にほどく能力で、近距離パワー型でありながら繊細な使い方も可能というユニークな性質を持っています。

物語が動き出す大きな転機となるのが、父・承太郎の「スタンドの能力」と「記憶」をまるごと奪われてしまう事件です。徐倫は、父を救うために真相を追い、数々のスタンド使いたちと戦いながら、事件の背後に潜む黒幕――謎めいた神父・エンリコ・プッチの存在に近づいていきます。

◆ 見どころと魅力
『ストーンオーシャン』の魅力は、閉鎖された刑務所という舞台で繰り広げられる濃密なスタンドバトル、そして何より主人公・徐倫の成長と覚悟です。
女性として初のジョジョシリーズの主役である彼女は、父との関係や、自分の意志で戦うことの意味を通じて、読者に深いメッセージを投げかけます。
物語が進むにつれ、舞台は刑務所の外へ、そして“運命”そのものに関わる壮大なスケールへと展開していきます。奇抜で奥深い能力バトルと、緊迫感ある展開が最後まで読者を引き込みます。
そしてクライマックスでは、シリーズの中でも特に賛否が分かれる、強烈なラストが待ち受けています。読み終えたあとには、深い余韻と「人間の意志と運命」について考えさせられる、非常に濃密な読書体験となる作品です。

寄せられた感想

ここでは感想シートに書かれた参加者のコメントを紹介したいと思います。(一部抜粋)

Mさん
Mさん

相変わらず絵がグロテスクな感じで見応えがある。スタンド能力がそれぞれ個性的で迫力がある。なぜ6部が1番好きなのか知りたい。

Oさん
Oさん

ジョジョ久々に読みましたが楽しいです!ストーンオーシャンはジャンプ本誌で読んでたけど、徐倫の性格が好きでした。刑務所の話ですが舞台が海外なので暗くならないのもいいと思います。

📌 まとめ

今回の「私の推しマンガ交換読書会」では、読むことの楽しさに加えて、「誰かに読んでもらえること」「感想を伝えてもらえること」の嬉しさを参加者それぞれが実感していました。
紹介された作品を通して新しい視点に触れたり、自分では選ばないジャンルをのぞいてみたり、マンガがきっかけとなって会話が広がっていく場面も多く見られました。

好きな作品をきっかけに、自分のこともちょっと話せる。
そんな心地よい時間を、これからもみなさんと一緒に育てていけたらと思います。

次回の〈わかどく〉でも、「読書を通じた出会い」をテーマに、さまざまな形式の会を予定しています。
読書が好きな人も、久しぶりにマンガを読んでみたい人も、ぜひ気軽に参加してみてくださいね📙

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